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ETS2/ATSにおけるシフト操作について

今回はETS2/ATSにおけるシフト操作についてまとめていきたいと思います。

はじめに

ETS2やATSを購入してキーボードやゲームパッドで遊んでいるとハンドルコントローラーを導入したくなると思います。 それと同時にシフターについても検討する場合が多いと思います。 ハンドルコントローラーについてはいろいろな方がまとめていらっしゃるので、ここではシフターについてみていきたいと思います。 私はG29を所持しているので、対象がG29/G923/G920のシフターとなることは注意していただきたいです。

シフト操作にスイッチを組み合わせる

G29のシフターは実質6つのシフトポジション(6番ボジションで押し込んでいれると7番ポジションになるけど)しかありませんが、トラックは7速、10速、12速、18速などがあります。 そこでシフト操作って具体的にどうやるのよ?という疑問が出ると思います。

トラックの世界ではレンジとスプリッターの2つのスイッチを使い、それぞれのオンオフで対応させるのが一般的のようです。 ETS2/ATSではレンジとスプリッターのスイッチを片方、もしくは両方を組み合わせて使用したシフト操作ができ、設定によってそのスイッチにボタン等を割当てるようになっています。

レンジ

まず、レンジスイッチについてです。

シフトポジションを低速ポジション、高速ポジションの2つに分けて定義し、スイッチのオフを低速ポジション、オンを高速ポジションにわりあて、その切替でシフト操作を実現しています。

言葉だけでは理解しづらいので、図を書きました。

図では、1から6を低速ポジション(背景を黒)、7から12を高速ポジションとしています。それをスイッチで切り替えます。

平地を重くない荷物を積んで走行する場合のシフトアップする際のワタシ的な操作は、2-4-6-7-8-9-10-11-12という感じです。 6から7にシフトアップする際にレンジスイッチをオンにして低速ポジションを高速ポジションに切替え1番ポジションにいれて7にするというシフト操作をします。

なお、ETS2/ATSにおいては、H-シフター設定->シフタートグル:0でレンジスイッチにボタンなどを割り当てます。

スプリッター

次は、スプリッタースイッチについてです。

ひとつのシフトポジションを2つに分けて使用できるように定義し、低い方をオフ、高い方をオンにわりあてその切替でシフト操作をするものです。

こちらも言葉だけでは理解しづらいので、図を書きました。

奇数がオフで偶数がオンです。 個人的には、1のLow-High,2のLow-Highというイメージで覚えていました。そちらも図に加えてみました。

先程と同様、平地を重くない荷物を積んで走行する場合のシフトアップする際のワタシ的な操作は、2-4-6-7-8-9-10-11-12という感じです。

  • スプリッタースイッチをオンにしておき、2速で発進してシフトアップしていき6から7にシフトアップする際に初めてスプリッタースイッチを押しオフにして7にします。
  • その後スプリッタースイッチを押してオンにし8に、次に再度スプリッタースイッチを押してオフにしてギアを9に入れるという感じです。

シフターを購入した当初はH-シフター設定->シフターレイアウトでスプリッターを設定して、スイッチをオフのままで、何もせず1-3-5-7-9-11のシフトアップで運転していたりしました。 こちらでも平地で重くない荷物であれば少しの違和感(10速、12速には入れたくなる)はありますが、運転にはさほど問題がありませんでした。

スイッチの操作になれない場合は設定でスプリッターに設定してスイッチを使用しないで普通車と同様の感覚でシフト操作するというのもありだと思います。

なお、ETS2/ATSにおいては、H-シフター設定->シフタートグル:1でスプリッタースイッチにボタンなどを割り当てます。

レンジスプリッター

次にレンジスプリッターです。レンジスイッチとスプリッタースイッチの両方を組み合わせて使う方式です。 こちらも図にしてみました。

ですが、私はこちらは使ったことがありません。後述するその他のシフトパターンはレンジスイッチとスプリッタースイッチの両方を組み合わせて使う方式で、そちらを使用しています。

その他のシフトパターン

レンジスイッチとスプリッタースイッチの両方を組み合わせて使う方式ではトラック(トランスミッション)のメーカー種類によっていろいろなシフトパターンが存在します。

ETS2では、

  • レンジ
  • スプリッター
  • レンジ-スプリッター

以外に

  • Scania 12速
  • Scania 12+2速
  • Volvo 12速
  • Volvo 12+2速
  • ZF 12速
  • ZF 16速

ATSでは、

  • レンジ
  • スプリッター
  • レンジ-スプリッター

以外に

  • Eaton Fuller 10速
  • Eaton Fuller 13速
  • Eaton Fuller 18速

が選択できるようになっています。

私の使用しているシフトパターン

私はETS2ではScania 12+2速もしくはScania 12速、ATSではEaton Fuller 18速を使用しています。 シフトパターンを図にしてみました。

Scania 12+2速です。Scania 12速も下に加えました。

Eaton Fuller 18速です。

youtu.be

Scania 12+2速での実際の操作ですがシフトアップ時を録ってみました。 右上にシフト操作が表示されていると思います。点滅はゲームからの推奨を表し、点滅していないほうが実際の操作です。

クラッチ操作

現状、私はギアの変更ごとにクラッチ操作をしています。しかし、どうも本来のトラックでの操作とは少し違うようです。

ネットで動画を検索してみると本来のトラックでは発進とバックに入れる以外はクラッチ操作は必要ないようです。回転数を合わせれば入るようです。そして、レンジスイッチの操作はニュートラルゾーンで行うようです。スプリッタースイッチを操作した後、アクセルを離すと切り替わるようです。もしくはダブルクラッチ使うようです。

ETS2/ATSにおいてそのような設定はH-シフター設定->シフターレイアウトの動作でアドバンスドにし、さらにH-シフター設定->シフター高速スプリット(アドバンスドのみ)でクラッチまたはスロットルにすることで設定できます。

まだ、じっくりと試してないので曖昧な書き方になってしまっています。今後は本来のトラックの操作に近づけていきたいと思っています。 軽く試してみて、シフトアップ時はそれほど問題はありませんが、シフトダウン時に回転数を合わせて入れ直すのに結構手間取りました。

レンジ、スプリッタースイッチをハンドルコントローラー側に割り当てるデメリット

レンジ、スプリッター、レンジスプリッターについて簡単にみてきました。

私は現在シフターのノブをスイッチの付いたものに変更し、ノブのトグルスイッチにレンジ、スプリッタースイッチを割り当てて使っています。

当初、スイッチの割当をハンドルコントローラー側に割り当てていました。 しかし残念な点があったのでスイッチ付きのノブを自作して変えて使っています。

その残念な点とは

  • 平地を重くない荷物を積んで走行する条件下で市街地でのラウンドアバウトや交差点でハンドルを回転させている際にシフト操作しながらだとボタンが押しづらい点 シフター側にボタンがないため、ハンドルを回転させている状態ですとスイッチに割り当てたボタンを見失いやすく、うまく操作できずにイライラしたりしました。

  • スイッチのオンオフの状況を画面を見て把握するしかない点。 現在何速で走っているかについては画面を見て確認する必要があります。スプリッターの場合は特に奇数はオフで偶数はオンと覚える必要があったりで、久しぶりに触ったら忘れていて、あれれ?となったりもしました。 その点、スイッチ付きのノブだとトグルスイッチなので物理的に触って把握できます。

スイッチ付きのノブはAliExpressを使えば、手作り(ある程度電子工作をした経験があることを想定)しても、購入してもほぼ同じぐらいで7千円から1万円ぐらいです。テスター、はんだごて等を所持していない場合は、手作りするよりも購入したほうが道具を揃える必要がないため安く上がります。ただ、シフターよりも高くなるので納得が行かない方が多いかもしれません。 さらに、ETS2/ATS以外のシフターを使うゲームをする場合に、取り外すのが面倒だったりもします。

ETS2/ATSでの具体的なシフターの設定について

H-シフターに関する設定項目については以下です。箇条書きで触れます。

シフターを使用する場合は選択する必要があります。

  • H-シフター設定->シフターレイアウト
    • レンジ
    • スプリター
    • レンジ-スプリッター
    • その他トラック(トランスミッション)のメーカー種類によるシフトパターン

を選択できるようになっています。 なお、トラックのトランスミッションによって選択できないシフトパターンもあるので注意が必要です。

  • H-シフター設定->シフターレイアウトの動作
    • シンプル
    • シンプル+警告音
    • アドバンスド

クラッチに関連する動作を選択できるようになっています。

  • H-シフター設定->シフター高速スプリット(アドバンスドのみ)

高速スプリットの方法について選択できるようになっています。使用しないかクラッチを切るかアクセルをオフにするかその両方を選択できます。

なお、使用しないを選択した場合はLow-High切り替え後、ニュートラルにいれると切り替わるようです。

  • H-シフター設定->シフターポジション:n

各シフターポジションの割当です。

  • H-シフター設定->シフタートグル:0

レンジスイッチの割当です。

  • H-シフター設定->シフタートグル:1

スプリッタースイッチの割当です。

  • H-シフター設定->シフタートグルをスイッチモードで使用

シフタートグルにトグルスイッチを使用している場合、チェックを入れます。タクトスイッチ、プッシュボタン(ボタン等に割当)の場合はチェックを入れません。トグルスイッチを使用するシフトノブへの対応でハンドルコントローラーのボタンやキーボードに割り当てる場合はチェックを入れません。

最後に

現状、私はETS2/ATSで

  • ハンドルコントローラー
  • シフター+スイッチ付きのノブ
  • 視点移動

の外部機器を使い楽しく遊んでいます。 なぜか実車の運転は嫌いなんだけど、ゲームでの運転は好きです。ゲームだと面倒くさい操作をとてもしたがります。

ゲーム本体の価格はリーズナブルだとは思いますが、ハマってしまって楽しく遊ぶために機器を揃えるに至っています。

次回は自作しても購入してもおそらくシフターより価格が高くなってしまうだろうスイッチ付きのノブの作り方について触れていきたいと思っています。