なんとなく

誰得感満載な記事が多いかも。Mono関係とLinuxのサーバ関係、レビューとか。

バッハ好きじゃなかったけど、きちんと聴いたらと素晴らしかった

2013年にAVアンプ(STR-DN2030)を購入して、SACDのマルチチャンネルが再生できる環境ができたのでどういうものか試してみたかったんだけど、物理的なもの(円盤)を購入してまで。。。という感覚もあって、なかなか試していなかった。で、消費税が上がるからってことで、嫁を言いくるめて複数枚SACDを購入してみた。その中の一つとして今回レビューするものがあった。

アーレント・オルガンatカザルスホール

アーレント・オルガンatカザルスホール

バッハがなんか好きじゃなかった。

バッハがなんか好きじゃなかった。いい印象がなかった。というのも学生時代、トロンボーンを吹いて、その練習でバッハのコラールとかよく吹いた。コラールはトロンボーンアンサンブルの醍醐味みたいなところがあって、きちんとハモれば気持ちいいのだけれど、音程を取るのにすごく神経を使って(楽しいのだけど)、トロンボーンを吹かなくなってからバッハあんまり良い印象を持ってないというのが正直なところ。あくまでも曖昧な感覚的なところでの印象だった。

だから、バッハの曲というだけで、毛嫌いしてしまっていた傾向にあった。

パイプオルガンは好きだった

前からパイプオルガンは好きだったのだけど、一年ほどから前にゲームソフトの真・女神転生4の初回購入時に付属していた「サウンド&アートコレクション」で「邪教の館」がパイプオルガンで演奏されていて、素晴らしくて繰り返し聴いていた。

真・女神転生IV

真・女神転生IV

ほかの曲も聴きたいなぁとは思っていて、何曲かはMusicUnlimitedで聴いたのだけどピンとくるものはなかった。

パイプオルガンは特に低音とホール自体が楽器になるところは素晴らしいと思っていた。

たまたまみつけた

そこでこの機会にSACDのマルチチャンネルのものを買おうと思って、いろいろ検索した。パイプオルガンだから低音がかなり重要で、ということはSACDでも5.1chのものということでキーワードとしては「パイプオルガン 5.1 SACD」で検索した。

すると
NF62201_アーレントオルガン
今回レビューしているものが見つかった。

感想

パイプオルガンのマルチチャンネル(サブウーファーがきいている)が初めてだからかもしれないけど、ものすごくよい。大げさな表現を使うとあたかも聴いている向こうにパイプオルガンがあって、いわゆるその場の音の感じが再現されているかのようだった。

MusicUnlimitedで聴いたオルガン曲より音の表情がすごい。内容というより音質にとてもびっくりした。内容については同じ環境のソースがなく、比較対象がないのでなんとも言えない。

結婚式にオルガンで演奏してもらったことがあるぐらいで、生でのパイプオルガンの演奏は聞いたことがない。たぶん、パイプオルガンってこういう感じで鳴るんだろうなと思った。完全ではなくてもある程度近い感じなんだろう。今まで聴いたことがある音源ってなんだったのだろうとも思った。実際に生のパイプオルガンコンサート行ってみたくなった。

そして、今まで、毛嫌いしていたはずのバッハの曲もすごい良い。嫌いじゃない。特に収録されているパッサカリアが最高。たぶんどこかで聞いたことがあるんだろうけど、全然印象が違う。低音の主題が心地よい。きちんと生のパイプオルガンでバッハを聴いていたら、毛嫌いすることなんかなかったのかもしれない。

SACDのマルチチャンネルは、音質と再現性の部分でCDとは全く違うものということがわかった。再生環境を揃えるのが難しいかもしれないけれども一度ハマったら抜けられなさそう。いろいろなSACDのマルチチャンネルの音源を聴いてみたくなっている。