- 作者: あきやまひでき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/07/30
- メディア: コミック
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今回は重いなぁ。自分の発症当時を思い出して、涙出た。最初は一部のハンドクリームだけだったのにあの徐々に受け付けなくなっていく感じ。
月刊のマンガを読もうとしたら、目が痛くなったり、使っていた台所洗剤が気持ち悪くなったり、家庭用のドライクリーニング部屋干しで、ヒリヒリしたり。会社の複合機は、白黒でも印刷が大量にされているとトナーが飛んできているのを感じるし、カラー印刷するとものすごく飛んだり。
描かれていたうち半分以上は自分も経験したことだった。水道水の塩素が耐えられなくなって、検索したらアスコルビン酸が中和できるからとのくだりや、アスファルト、立体の帯状に広がる臭い、本が読めなくなるなど。
この病気の存在を否定的に考える人達や全く化学物質過敏症を知らない方にとって、描かれていた症状が化学物質過敏症や電磁波過敏のものか検証はできないけど、マンガを通して、発症してどんどん普通に売られているものが使えなくなっていくことを追体験できることで、少しは症状をイメージでき、こういうものとの認識が広まるのではないかと思った。
2巻まででは描かれていないけど、夫婦関係がギクシャクしたりしなかったのかなと思った。
化学物質過敏症の人間にとって反応する物質を纏っていたり、使用されたりして反応することは、いきなり小突かれるのと一緒で、とてもイラッとすること。そこで抑えようとしても症状のためか抑えられない場合もあったりする。
私の場合は、妻と二人暮らしの場合でマンガとは、反対なんだけど、色々な面で妻には相当の負担をかけている。軽く反応して、イラッとしてもなるべく抑えられるようになるまで、かなり夫婦関係がギクシャクした。妻が見捨てないでくれて本当によかった。
化学物質過敏症の患者は一人では生きていけない。
- 作者: あきやまひでき
- 出版社/メーカー: 小学館
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